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第二十六回「ヘルシーへの早道は、筋トレでパワーアップ!」

第二十六回「ヘルシーへの早道は、筋トレでパワーアップ!」


  筋肉は脂肪より重い…というのは、よく言われる話ですよね。そのため「筋肉をつけたら、体重が重くなってしまう」と、筋トレに抵抗を示す女性も少なくないようです。ところが実は筋肉は、健康の美容の強い味方。筋力をアップさせることは脂肪燃焼効果はもちろんですが、その他にも健康を保つために最適な効能がたくさんあります。

 人の身体の熱の40%以上は、筋肉からつくられると言われています。そのため筋肉の量が少ないと、体温の低下を招きやすくなります。現代人に多い「低体温」は万病のもと。人の体温が一度下がると免疫力は約30%下がり、基礎代謝が約12%下がると言われています。また体温が低いと、血液の脂肪や糖分も代謝されず、高脂血症や糖尿病など生活習慣病にもつながってしまうことも。つまり筋肉が少ないと体温が下がりやすく、そのために疾病にかかったり、太りやすくなってしまうのです。

 筋力をつけることで、高齢者の悩みに多いひざの痛みや腰痛を和らげることも可能です。加齢によるこうした痛みの原因は、筋肉が衰えて骨へダイレクトに体重がかかること。筋肉をつけるとひざや腰への負担が減るため、節々の痛みが軽減されるでしょう。

 さらに筋トレで身体を動かすことで血の巡りがよくなり、脳卒中のリスクを減らしたり、むくみや高血圧、心臓病にもなりにくいと言われます。年齢を重ねると血液が上半身に集まりやすくなりますが、下半身の筋肉を鍛えることで全身に血を届けましょう。

「若い人なら運動すればいいけれど、私は年だから」と年齢を気にする方もいらっしゃるかもしれません。年配の方も無理のないトレーニングで筋力アップは十分可能です。ダンベル体操やスクワット、腹筋、背筋など。無理な運動をする必要はなく、寝そべってお腹に力を入れるだけでも腹筋運動ですし、テレビを見ながら足や背中を少し浮かせるだけでもOKです。家事をしながらつま先歩行もよいですね。ただし筋トレは毎日行うと疲労が蓄積して逆効果。筋トレした次の日は筋肉を休ませて一日おきにするのがベストです。

 トレーニングを活かして筋肉へと育てるためには、タンパク質を積極的に摂取しましょう。運動後に牛乳やヨーグルトで手軽に補給するのがおすすめです。ビタミン類も不可欠なので野菜や果物も摂り、きちんと睡眠を取ることが大切です。

 八十歳を過ぎたある大女優さんは、今でも定期的にスクワットを欠かさないそうです。背筋もしゃんと伸びて年齢を感じさせないのは、日頃の鍛錬のたまものなんですね。

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