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第二十四回「水虫の原因・白癬菌!水虫の予防・治療のススメ」

第二十四回「水虫の原因・白癬菌!水虫の予防・治療のススメ」


湿気が多く、気温も高くなった時期に心配なのは水虫です。
水虫の原因が「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種であることはよく知られていますが、どうして白癬菌が原因で水虫になってしまうのでしょうか?
白癬菌が皮膚表面の角質層に寄生すると、角質層にあるケラチンというたんぽく質を栄養にして繁殖してしまいます。
ケラチンは皮膚だけでなく髪や爪にも含まれていて、昨今話題の「爪水虫」も同じメカニズムで爪に寄生して白癬菌が繁殖してしまう病気。
水虫は身体中どこでも発症する可能性がありますが、もっとも多いのが足と爪で約8割を占めています。

水虫の予防法は白癬菌を寄生させないこと。そのためにはどうすればよいでしょうか。
白癬菌は湿気の多いじめじめした場所が大好物。温度15度、湿度70%以上になると繁殖すると言われています。
昨今は夏場などでもブーツファッションを見かけることから、若い女性の水虫が急増しています。
また白癬菌の生命力はとても強く、はがれ落ちた皮膚の中でもまだ元気に生きているほど。
「水虫は一度かかるとなかなか直らない」と言われる一番の原因はこの白癬菌の生命力。
本当は梅雨時や夏場は足元の通気性をよくして、サンダルやミュールなどで過ごすのが一番いいのですが、ビジネスマンには難しいと思います。

そこで水虫にかからないためには、日常のケアが肝心。
白癬菌の好物はじめじめした環境なので逆に乾燥した場所に弱いと言えます。
靴下と靴はできる限り通気性のよいタイプを選びましょう。そして帰宅したらすぐに靴下を脱ぎ、刺激の少ない弱酸性の石鹸で、足の指まで念入りに洗い清潔にしておきます。
すぐに扇風機の風に当てて乾燥させるとベター。市販のパウダーやデオドラント剤などを併用するのもおすすめです。
また白癬菌は足ふきマットやスリッパの中などでも生き続ける菌です。

もし家族に水虫の人がいたら、専用のものを用意するなど家族間で移らないように配慮しましょう。
もし万が一、水虫にかかってしまったら、塗り薬や飲み薬で根気よく治療しましょう。
カサカサの水虫には液剤、クリームなど、ジュクジュクの水虫には軟膏、爪水虫には飲み薬というのが一般的。昨今は速乾性のスプレーなども人気ですし、いろんな種類があります。
皮膚の角質層がやわらかく浸透しやすいことで、お風呂上がりにつけるのがよいでしょう。

かつては「不治の病」とも言われた水虫ですが、今では優れた治療薬も多く、常に清潔、乾燥を心がければ、薬で完治できる病気です。

とはいえ、なってしまうといろいろと不都合も多いので、まずは予防を心がけましょう。

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