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第二十三回「梅雨の季節の悩み、関節痛を和らげるには?」

第二十三回「梅雨の季節の悩み、関節痛を和らげるには?」


じめじめとした湿気が気になる梅雨は憂鬱な気分になるだけでなく、関節の痛みを持つ人にはつらいシーズンです。重くなると身体の節々に痛みを感じて「朝起きて立ち上がるのがつらい」「膝が曲がらない」という人も少なくありません。

 なぜ梅雨の時期には、関節の痛みが激しくなるのでしょうか。その要因は、湿気によって汗腺の調節がしにくくなり、自律神経系のコントロールが効かなくなるからだと言われてします。ちなみに寒い時期の関節痛は、暖房の効いた室内と屋外の温度差で体内の血のめぐりが悪くなり、筋肉組織が硬く動きにくくなるからだそう。

 加齢とともに関節痛を感じるのは、骨と骨をつなぎ合わせる「関節軟骨」が長い年月に渡って負担をかけることですり減る消耗品であるためです。さらにこの「関節軟骨」は、若い頃は自動的に修繕されるのですが、年を重ねるに連れてその能力も衰え、弾力性が失われます。骨と骨が擦れるのを防ぐクッションの役割をしていた「関節軟骨」がすり減ることで、炎症を起こして「関節痛」を引き起こすのです。

 また肥満や運動不足によって筋力が低下して「変形性関節症」になってしまうこともあります。

 こうした「変形性関節症」は、症状を抑えたり痛みを和らげることはできても、一度なってしまうと完治は難しいと言われています。さらに何年もかけてゆっくりと進行するので、初期の頃は少し「痛いな」と感じてもすぐに治まってしまうので、見過ごしてしまいがち。そのまま放置すると、膝が変形したり、水がたまってしまうので、進行してしまう前に予防を心がけましょう。早めに日常生活の中で気を配ることで、関節の痛みを予防することは可能です。

 室内は湿気の少ない環境に保ちましょう。エアコンで冷気を直接当てずにドライ空調にするのがおすすめ。入浴の際には関節を温めながら、ゆっくりとマッサージをすることで血行を促進させます。

 痛みを感じたら関節を冷やさないようにサポーターなどで温めます。痛みがひどくない時は負担がない程度の家事や、可能であればウォーキング、水泳など、運動の習慣をつけるのが望ましいと言われます。

 「関節は加齢とともに衰えるものだから」とあきらめずに、適度な運動や生活習慣で大切な身体を守っていきましょう。

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